世界環境の日である5日、WWF(世界自然保護基金ジャパン)は、コロナ後の「人と自然の新しい関係」を発表した。感染予防、復興、そして感染収束後に取り組む行動をまとめた。ニュー・ノーマル(新しい生活様式)時代に適した環境保全とは。(オルタナS編集長=池田 真隆)

WWFが提言するポストコロナの持続可能性

WWFでは「ウィズ/ポストコロナに取るべき人と自然の新しい関係」と題して、感染を防止するステージに分けて推奨する行動をまとめた。第1段階の「感染予防・拡大の抑止のステージ」では、感染症再発・拡大の原因となる、野生生物の違法取引防ぐことや森林減少など自然環境破壊をくいとめることなどを提言した。

第2段階の「感染の影響からの復興のステージ」では、経済だけに偏った復興政策を優先せず、長期的な持続可能性を目指すこと、地球温暖化の抑止につながる復興を目指すことなどを強調。最終となる第3段階「ポスト・コロナの新しい未来のステージ」では、一人ひとりが、正しい情報を見極め、より賢い消費・選択を行なうこと、国境を越えた国際的な取り組みを支援すること、人の社会的多様性を認め合い、他の生物との共生を実現すること――の3つを挙げた。

コロナ後の環境保全として、「生物多様性」と「社会の多様性」を統合することが必要とした。WWFでは、「環境の破壊を防ぎながら、人とは異なる多様な生命の存在を受け入れつつ、共生を実現していくことが、新たなウイルスとの接触、拡大を防ぐ」と考える。さらに、「人間同士の間にある、異なる価値観、文化の相違を受入れ、尊重し合うことが、国際的な協力に基づいた問題解決に欠かせない」とした。

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