UFPFF 国際平和映像祭

一年に一日だけでも人が人を殺さない日を願う「ピースデイ」があるのを知っているだろうか?日本ではまだ知名度の低いこの日を広めるため、9月21日のピースデイに横浜で国際平和映像祭が開催される。
また9月11日からは、ピースデイを創設したイギリス人映画監督のジェイミー・ギリによるドキュメンタリー映画『the day after peace』が各地で上映される。



『the day after peace』はジェイミー・ギリがたった一人で国連に乗り込み、ダライ・ラマやアンジェリーナ・ジョリーらに支えられながらピースデイを作っていく様子が描かれている。(予告編はこちら



国際平和映像祭の代表を務める関根健次さんは3年ほど前にこの映画を観て感銘を受け、日本に広めようと映画祭を発案したという。企画していくうちに映像の方が幅が広い表現ができると考え、映像祭となったそうだ。

「movieには心を動かすという意味もある。疑似体験できる映像を通して多くの人の心を動かし、平和について考えるきっかけになれば」と関根さん。


また平和の実現にはともに解決していこうという気持ちが必要であり、特にこれから社会を出ていく若者には国籍や人種にとらわれずに人と触れる体験をしてほしいと訴えている。そこで学生を対象に平和やサステナビリティをテーマとした映像作品を募集し、映像祭では第一次審査を通過した13点の上映会や授賞式が行われる。

関根さん自身、学生時代に世界を放浪したことで偏見を持たずに人と接することができたという。当時、紛争中だった中東のガザ地区を訪れ、中学生くらいの男の子に夢を聞くと「爆弾を作ってできるだけ多くの敵を殺すこと」と返ってきた。大きなショックを受けた関根さんは、子どもがゆがんだ夢を持たない世界を創ろうと2002年にユナイテッドピープルを設立。以来、より良い世界を創るために活動している。

9月21日は映像祭に参加できなくても、自分なりのピースデイを祝ってみよう。
それが平和な世界へ近づく第一歩だ。


UFPFF 国際平和映像祭 2011
日時:9月21日(水)15時半~
会場:横浜BLITZ