写真① 山本英利

写真②、③ 打ち合わせ風景

どんなにつらいことがあっても、必ず幸せになれる。それを伝えたい。
10月29日(土)に、日比谷公会堂に2000人を集めるイベントを主催する人がいる。
山本英利(26歳)。名前詩人だ。
推薦性のボランティアで集まった、100人以上のキャストたち(スタッフのこと)から慕われ、てんつくマンらと対談するなどした昨年11月のイベントでは1000人の参加者から有効回答率8割、5段階中4.8の高評価を獲得した。これだけの回答率と、平均の評価が96%もの満足度を叩き出すイベントは前代未聞だ。最高のイベントを実現したい気持ちから、イベントを主導する彼の魅力について数回のインタビューを通して伝えていきたい。
—–自分の肩書きを表現するなら、何と言う?
(名前)詩人。去年の4月から、その肩書。
—–名前詩人になった、キッカケは?
当時の恋人がウツ病だった。どうすれば良いんだろうと悩んで、自分の名前を好きになってもらったら良いんじゃないかな、と思った。その為に、名前の意味を知ろうと。それがキッカケ。
—–それ以前は何をしていたの?
それまではSEをしていた。SEをしていたのは、自分が最も嫌いなことを仕事にしなさい、っていう先生の教えがあって、影響されたから。
—–SEをやっていて、やりがいはあった?
当時の仕事は本当につまらなかった。何のために働いているのか、意味が分からなくて、本当につらかった。
掃除をしているときが一番楽しくて。誰よりも早く出勤して、誰にも気付かれず、パソコンのキーボードの隙間とか掃除したりして。こんなにキレイにしているのに、誰も気付いてない。そんな風な状況もおもしろかった。でも、あるとき掃除のおばちゃんに気づかれて、何をしているのよ、やらなくていいところまで、やらないでよと。おばちゃんからしたら、普段はやらなくて良いところまで掃除されて、自分もすることになったら大変だからね。やらなくていいといわれて、早く来る必要もなくなってしまって。スーパーフレックスな出勤時間の会社だったから、夕方5時に出社して、6時には帰社するみたいな、そんな状況。
—–会社を辞めたキッカケは?
去年の11月のイベントがすごい楽しくて、仕事が手につかなくなった。上司に、何のために仕事をするのか聞いたら、もちろん会社のためだという答えだった。だから辞めた。こっちは世界の為に仕事をしているんだって。
—–やめるときに不安は無かったの?
「手紙屋~僕の就職活動を変えた十通の手紙~」という本を読んで、辞めたくなった。就活生の悩み解決の本で、フィクションの物語。働くそもそもの意味について書かれていて、それで人に喜ばれれば、必ず良い仕事になるんだと。それを読んで、僕には詩人という手段があると思った。それで辞めた。
—–イベントを始めたキッカケは?
去年の1月に、知り合いのてんつくまんに、今度自分のイベントに来てよって言った。そしたら、武道館でやれ、と。すぐに武道館に確認を取ったら、1万人を呼ぶ必要があることとか、必要な資金のこととか分かった。いきなり1万人呼ぶのは無理だから、3年かけて1万人呼ぼうと。1年目に1千人、2年目に3千人、3年目に1万人。3年かけて3倍にしていけば良い。
—–今年が2年目で、次が武道館?
まだ難しいと思うから、3年後には。47都道府県で200人ずつ呼べば良いんだと考えたら、ツアーをしても良いのかな、と。そうすれば、1万人に達することも可能だと。
—–去年の11月3日のイベントで、武道館につながるイメージは沸いた?
そのイベントで回収したアンケートが800枚あって、5段階評価の4.8を超えていた。それ以外のイベント合わせても、最低平均評価が4.7だから、凄い満足してもらっているって分かる。アンケート回収率が80%ということも、凄いこと。特に、キャストの評価が高い。元々ディズニーにいた人で、感動経営コンサル・研修をしている加賀屋さんていう方を呼んで、研修をしてもらっていることも理由かもしれない。
—–加賀屋さんには、どうやって知り合ったの?
会いたい会いたいって言ってたら、友達が紹介してくれた。
—–人から紹介してもらうことが多いの?てんつくマンとは、どうやって知り合ったの?
いろんな講演会に1年間に行ったことがあって、その時に受け止めたメッセージは、「お前が動けよ!講演を聞くだけで変われるんだったら、みんな変わってる」ということ。そう気付いて、講演会に通ってた友達とイベントをやってみた。その初めてのイベントが、てんつくマンの映画の上映会。その時に25人の参加者だったから、1年後に1000人のイベントになったから、成長率何倍なんだろうという感じ。
—–会長のイベントは、キャストが作り上げていることが特徴的だと思う。どうして、こういうイベントの形になったの?
どんなイベントよりも、過去最高のイベントがつくりたい。観客が、こころから良かったと喜んでもらえるイベント。でも、講師は毎回同じ。違いが出るのは、場所と人。場所はおさえることができるけど、人は集まらない。良いキャスト(スタッフ)がどれだけ集まるかがポイントだと思う。キャストが良いと、ゲスト(観客)の顔も良くなる。ゲストの顔が良くなれば、講演者の講演の質も自然に良くなるでしょ。
そこに人がいるから、人が集まる。良い人しか集めたくなかった。だから、キャストは推薦制にした。
—–最後に、何か伝えたいことは?
つらい思いをしている当事者だけじゃなく、親戚が被災者だったり、何かしたいんだけど出来ない人など、つらい思いをしている人の周りにいる人達に、あなたには意味があるんだよ、と伝えたい。だから、震災ボランティアしている人にも来て欲しい。
このイベントを通して、勇気+考え方を教えたい。解釈の仕方で変わるんだよ、と伝えたい。
インタビュアー コメント:彼は、とにかくパワフルでありながら、人を受け入れる力がとても強いと感じる。それを今後のインタビューで伝えられればと思う。
10月29日のイベントについてはこちら。
チーム【まさか】の活動日記♪
滝井 / オルタナS 特派員