5月21日、22日にかけて東北地方太平洋沖大地震で被害に合われた岩手県陸前高田市広田町でSET(学生緊急事態対策本部)が復興支援活動を行った。
活動内容は、広田中学校バスケットボール部との合同練習や、避難所のかたがたへのマッサージ、そして広田防災本部のサポートなどである。また広田町付近の学校関係者との打ち合わせを行い今後の生徒たちとの関わりかたについても議論した。
SET(学生緊急事態対策本部)は震災が発生して2日後の3月13日に発足した。企業やNPO、学生組織、現地防災本部などと手を取り合いながら、「被災地の方のために何かしたい」という若者の想いやアクションを被災地の方々の希望に変え、「自立復興」が成されることが目的である。
SET(学生緊急事態対策本部)はすでに数回広田町を訪ねているが、訪問するたびに現地のかたとの仲は深まっている。その要因のひとつに彼らの明るさがある。今回も夜に現地のかたとのお酒の席を開いた。そこには広田町で150隻あるなか唯一残った船から獲れたカニや現地の人からの地酒が揃い、夜遅くまで笑い声が絶えなかった。
広田町コミュニティセンター事務局長の藤田芳夫さんは「若い人が来てくれるとここがにぎやかになる。そうすると自然に町の子供たちにも笑顔が溢れる。それがうれしいよ。」と目を細める。
学生には専門性がないから行くだけ迷惑になるという偏見はもうやめよう。「何かしたい」という純粋な気持ちは必ず伝わるものである。彼らの姿勢を見ていると強くそう思う。
SET(学生緊急事態対策本部)
(オルタナS 池田真隆)