被災地の瓦礫が格好いいキーホルダーになった。筆者も早速、愛車のキーホルダーに付け、『被災地を忘れない』を実践している。
先日、岩手県陸前高田市をボランティア(※チーム武雄)で訪れた。震災から1年7ヶ月半が経つ現在、遠く離れた佐賀県武雄市に住んでいる自分にどんな支援ができるのか模索しているところだった。まだ瓦礫が山積みの光景に正直呆然としたが、陸前高田の住民の立ち上がろうとするエネルギーを感じることができた。
そこで出会ったのが「瓦Re:KEY HOLDER」だ。
「瓦Re:KEY HOLDER」は、陸前高田市内に残る瓦礫の山から、色の鮮やかなプラスティック製品の瓦礫を拾い、やすりで磨き形を整えたものだ。陸前高田市内では、現在、福祉作業所など2箇所で作業を行う。販売価格は1個600円(現地購入500円)、その内100円が作業のつくり手へ渡り、その他は材料費、活動の運営費などに充てられている。
ホームページを覗いてみると、販売数(53,292個)、つくり手の収入(¥5,329,200)、瓦礫の処理量(53,292g)と報告されている。(2012年9月末現在)
店頭販売をされていたのは、福岡県出身の牛島和也さん。仕事を辞してボランティアとして陸前高田に移り、腰を据えた活動を続けている。『九州地方にもっと「瓦Re:KEY HOLDER」を広げたい!』と熱く語って下さった。(オルタナS特派員=中村よもぎ直子)
*チーム武雄
佐賀県武雄市では、行政が移動等をサポートし、希望する市民を被災地ボランティアとして派遣している。これまでに東日本大震災支援として岩手県陸前高田市、九州北部豪雨災害支援として熊本市へ派遣。