同社では社会貢献活動を「コーポレート・シチズンシップ(企業市民活動)」と呼んでいる。これは、企業が社会の中で一市民として責任をもって行動するべきであるという方針を反映している。本業のコンサルティングと同等のサービスを提供することで、本気で社会に変革を与えようとする気概があふれている。

■「スキルミスマッチ」と「イノベ-ション」

アクセンチュアの「若者の就業力強化」チームには、雇用問題に取り組むうえで2つの軸がある。

一つは、雇用のスキルミスマッチ解消。仕事はあるのに、その仕事に必要なスキルを若者が持っていないために、その仕事に就くことができず、失業してしまうという構造である。

例えば、NPO法人ユースポート横濱と取り組んできた企業マッチング連動型プログラム「若者のためのITアカデミー(CTAC)」もその一つ。アクセンチュアの社員が職を求める若者に対して、IT業界団体CompTIA認定の資格指導を行うというもの。さらに、資格取得後にきちんと就職できるように、IT企業に面接やインターンシップの機会の提供を依頼するところまで行っている。

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