2014年2月8日、アショカジャパンによって第二回「We are the Change」が開催された。この日、東京は大雪であったにも関わらず全国各地から約100人が集まる会となった。(オルタナS関西支局特派員=中川なつみ)

アショカとは、1980年にビル・ドレイトンによって創設された、世界最大の「ソーシャル・アントプレナー(社会起業家)」のネットワークを持つ団体である。ここで言う「社会起業家」とは、社会福祉とビジネス起業という相反したアプローチを掛け合わせ、利他的な目標の為に活動する起業家のことを指す。

アショカジャパンでは2012年から、(東北)ユースベンチャープログラムを行っている。このプログラムでは社会問題の解決や東北の復興に対して、行動を起こしたいという気概とユニークなアイディアを持つ12歳~20歳の若者を支援しているものである。

大雪の中でも、100人が集まった

今回開催された第二回「We are the Change」では、ユースベンチャラ―になるためのパネル審査会、(東北)ユースベンチャラ―による中間・最終報告会が行われた。

パネル審査会では、3組が企画を発表し、2組が承認されユースベンチャラ―となった。それぞれの企画に対し、「あなた」が問われるように様々な角度からの鋭い質問がなげかけられ、質の高い審査会となり、企画者だけではなく聴衆にとっても実りの多い時間であった。

中間報告では、東北・一般ユースベンチャラ―9組が発表。現在進行中の活動によって、半年間でどのように悩み進んできたのかが分かる発表となった。

最終報告では、東北ユースベンチャラ―3組が発表。この一年で、彼らがどのように悩み、ぶつかり、失敗・成長を繰り返して成長してきたのか。これから彼らが自分の足でどのように歩いていくのか。彼らに出会ったことで、周りの人々がどのように変化したのか。

ベンチャラー一人ひとりが自分の言葉で、思いや行動を語る姿勢から、多くの刺激を受け 多くの聴衆が「自分にはなにができるだろう」と考えさせられた。

ASHOKA JAPANの東北・一般ユースベンチャラ―たちは、それぞれがそれぞれ抱いた目的の為、自分の足で時に迷い苦しみながらも、前へ前へと進んでいる。

企画もベンチャラ―も個として独立しているが故に、皆考えることも 行うことも 進み方も違う。彼らがこれから歩むことで、「今 ここ」からの世界はどうなっていくのか、楽しみである。そして、ただ傍観するだけでは、応援するだけではなく、自分自身も歩を進めていきたい。