オルタナSは2011年3月に、「300万人のエシカルスチューデントをつくる」という大きな目標を掲げてスタートしました。記事を読むだけでなく、若者が発信者になることで、社会問題と若者をつなげてきました。このたび、この目標を達成するために、日本財団CANPANプロジェクトさんと一緒に「NPO大学」を始めました。
NPO大学では毎月1回、ゲストに若手NPO代表を招き、受講生に話をしてもらいます。受講生はその話を聞くと、各自自由な視点で記事を書きます。記事の反響を調べ、どのような切り口で書いた記事が最も読まれたのか調べます。「社会問題の発信マニュアル」を作成しながら、エシカルスチューデントをつくっていきます。
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第6回のゲストは、NPO法人SET代表理事の三井俊介さんです。テーマは、「地域活性化」。ここでは、三井さんの講義レポートと、受講生たちの記事を掲載しています。読み比べて、お楽しみください。
第1回(「LGBTから見るダイバーシティ&インクルージョン」)はこちら
第2回(「若者と政治参画」)はこちら
第3回(「子どもの貧困と児童虐待」)はこちら
第4回(「エシカルファッションの新潮流」)はこちら
第5回(「動物愛護」)はこちら
※画像をクリックすると、各記事をみることができます!
*三井さんの講演レポートは近日、「青春基地」で公開します
「ボランティアでなく、『三井』として認識してもらうようにした」――。特定非営利活動法人SET創立者にして代表理事の三井俊介さん(28)はそう語る。東日本大震災の津波被害を受けた地域、岩手県陸前高田市広田町に活動拠点を置く。現地の小中学生や高校生、そして首都圏の大学生や社会人を巻き込んだ幅広い年代層を活動に巻き込み、「共育」を行っている。(久保田 紗佑歌)
「外の人間だからできることがある」――。約6年前、三井俊介さんはこの言葉をかけられた。三井さんに話したのは、岩手県陸前高田市広田町の住民。この地は、三井さんが大学を卒業後に単身で移住した港町だ。(小泉 晴香)
三井俊介さんは広田町とは縁もゆかりもなかった。しかし、現在は広田町に移住し、地元住民と外部から来た若者を交流させ、地域活性を行っている。知り合いゼロからどのようにして人を巻き込んだのか。(佐々木 桜)
クリスマス、煙突から、サンタが来るのを心待にする子どもたち。しかし、ここに来るサンタは少し違う。サンタは煙突ではなく、玄関の扉を叩き、本人が直接プレゼントを届けにくる。その正体は高校生と大学生と地元住民。(五十嵐 有沙)
2011年3月11日、岩手県陸前高田市は「津波」によって大きく変わった。誰もが目を覆いたくなるような光景がそこには広がっていた。多くのものを失ってしまったが、そこには多くの大学生が足しげく通い続ける「広田町」という町ができた。(伊藤 聖矢)