人口減少が深刻な長崎県五島列島の福江島。1955年には9万人いた人口が2017年には2万人弱までに減った。高校卒業後に島を出ていく若者の割合は9割5分に及ぶ。島に観光客や移民者を誘致するため、あるNPOが芸術祭を開いている。(武蔵大学社会学部松本ゼミ支局=中川 慶人・武蔵大学社会学部メディア社会学科2年)

片岡さんが経営するカフェレストラン&洋服雑貨店 たゆたう。

そのNPOとは、BaRaKa。立ち上げたのは、片岡優子さん。彼女も高校卒業後、島を出て東京へ出たが、戻ってきて、同団体を立ち上げた。BaRaKaでは「シルクロード芸術祭」をアサヒビールの協力の下、開いてきた。これは地元で活動している芸術家や、本土で活躍している芸術家を五島列島に呼び作品を展示するものだ。

片岡さん自らも「女チャンココ」という所謂念仏踊りの女性版を創作した。「チャンココ」と呼ばれる五島列島の伝統芸能をアレンジしたもので、五島列島の看板にしたいと語る。

芸術祭を開くことによって観光客を増やしたり、移民を増やしたりしていきたいという。彼女はシルクロード芸術祭での活動を通して横のつながりが大切だと強く実感したそうだ。五島列島には日常に溢れている素晴らしさがあり、その素晴らしさを再認識して、たくさんの人々に気付いてほしいと語った。

NPO法人BaRaKa代表の片岡優子さん。島の20代を主役にしていくべきと語る

現在片岡さんが経営している「たゆたう。」ではカフェレストラン&洋服雑貨をメインで行っているが、今後は一部をゲストハウスにするつもりだ。東京といった何でも手に入る生活とはある種真逆な、何でも一からできる五島列島。私たちはそういった五島列島の生活に触れることで今暮らしている生活を改めて考え直すべきなのかもしれない。

たゆたう。内のカフェ

大自然に囲まれた五島列島とコンクリートに囲まれた東京。私たちは日常に溢れている素晴らしさを物と人で溢れかえっている東京で見つけるのは困難なのかもしれない。何でも一からできる素晴らしさに若者が気付くとき、五島列島の素晴らしさを若者たちは実感する事ができるのではないだろうか。

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