オルタナはこのほど、別冊「72組織 わがパーパス」を発行しました。省庁・自治体・株式会社・非営利組織(大学や病院を含む)など72組織のトップに、パーパス(存在意義)を執筆していただきました。その一部をご紹介します。

豊かな生活文化 実現するよきモノづくり

花王 デイブ・マンツ執行役員(ESG部門統括)

花王のパーパスは1890年、創業者・長瀬富郎が最初の商品「花王石鹸」を日本で発売したころに遡さかのぼります。当時の日本には、質の悪い国産品か、高価な輸入品のどちらかしかありませんでした。

長瀬は、手ごろな価格で品質が良い国産の洗顔石鹸を作ると決意し、当時最先端の化学的知識と香料や色素の調合技術を学んだのです。さらに長瀬は、自社製品の品質を客観的に証明しようとしました。

複数の薬理学博士に花王石鹸の分析を依頼し、その分析証明書と推薦文を石鹸が入った桐の箱に同封しました。まさに前例のない取り組みです。これが花王の「よきモノづくり」の精神の始まりであり、「社会や人々の役に立ち、より豊かな生活文化を実現するよきモノづくりに携わる」という当社のパーパスの軸となっています。

私たちの企業理念「花王ウェイ」には、創業者と、多くの偉大な後継者たちの言葉、哲学、行動が詰まっています。私はこれまで複数の企業で働いてきましたが、花王には20年以上もの長きにわたって勤めています。

人生を意義深いものにするのは何か、という私の個人的な信念や価値観と、これほどまでに一致する企業は花王以外に無いからです。

これまで印象的だったのは、欧米や豪州の生活者を対象にした「ジャーゲンズ・ナチュラル・グロウ・ローション」の開発事例です。アジアとは違い、西洋では大多数の人が肌の色を小麦色にしたがります。その方が若々しくて美しいと思われるからです。

…続きは「alterna別冊 72組織 わがパーパス」をご覧ください。

花王株式会社




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