オルタナはこのほど、別冊「72組織 わがパーパス」を発行しました。省庁・自治体・株式会社・非営利組織(大学や病院を含む)など72組織のトップに、パーパス(存在意義)を執筆していただきました。その一部をご紹介します。

西山 稔晃たらこのリベンジ代表取締役

伝統技術が生んだ「魚醤油(ぎょしょうゆ)」で海を救う

私たち、たらこのリベンジ合同会社(略称:たらりべ)は、北海道魚醤油(ぎょしょうゆ)生産組合の総意を受け、2019年に魚醤油を普及するための会社として設立されました。

博多で明太子と称して付加価値をつけたように、社名には、北海道で獲れた鱈子(たらこ)を水産加工品の材料提供から脱却して、私たちの手で魚醤油による付加価値をつけ、世界に発信したいという想いを込めています。

設立の目的は会社として事業を営むだけでなく、水産会社間で情報や資産、理念を共有できる仕組みを作り、国連の持続的な開発目標(SDGs)のNo.14「海の豊かさを守るために」を実現することです。

私たちが扱う魚醤油は、近海で獲れる魚介類の加工に伴って出る骨、内臓、皮などを廃棄せず、天然麹と塩で長期熟成発酵して製造した、まさにフードロスのない世界に向けた次世代調味料です。

北海道の魚醤油は、諸外国の魚醤油と比べて魚臭さが少なく、醤油というより「天然旨味エキス」として家庭料理に便利に使え、安心して利用できます。豆腐に同じ大豆から作った醤油をかけて食べるように、北海道の一部では鮭の焼き魚や刺身、イクラは、鮭から作った鮭魚醤油を使います。

私たちは先人の伝統的食生活から学び、食材と同じ属性の調味料を使うことで、食材本来の旨味を生かして美味しく食べてもらうことを目指します。

…続きは「alterna別冊 72組織 わがパーパス」をご覧ください。

たらこのリベンジ合同会社(略称:たらりべ)