世界13カ国で37のソーシャルビジネスに取り組むボーダレス・ジャパンが社会起業家を養成する「ボーダレスアカデミー」第4期を開講する。同社が持つ社会起業に関するメソッドを全て伝授する連続講座だ。担当者に特徴を寄稿してもらった。(寄稿・半澤 節=ボーダレス・ジャパン スタートアップスタジオ)

ボーダレス・ジャパンが運営するボーダレスアカデミー

今、社会起業家が必要とされる理由

毎年の異常気象に代表される気候危機、過疎化が進み社会インフラが不足し始めた地方、子供の6人に一人が貧困状態であるほど広がる格差。日本だけでも多くの社会問題が山積し、生きづらさが蔓延しています。

そんな中、注目を集めるのがビジネスで社会問題解決を目指す社会起業家です。しかし、社会的な機運も高まる一方で社会起業家の数は足りていません。そんな状況に「ボーダレスアカデミー」は一石を投じます。

ボーダレスアカデミーに込めた思い

これまでビジネスで社会問題に取り組もうと思えば、イチかバチか起業するしかありませんでした。しかしこれでは一向に挑戦者は増えず社会問題は解決されないまま。社会のために起業しようとする人を本気でサポートする体制が必要だと思いました。

吉本興業のNSCを参考に誕生したボーダレスアカデミー

そこで参考にしたのがお笑い芸人を数多く輩出してきた吉本興業NSC。

「起業したいと思ったら、まずは起業家養成所に入って起業のイロハを学びながら、ビジネスプランをたくさん書いてみる。そんな中で自分が心からやりたい事業を見つけることができたら起業すれば良いし、そうでなければ就職すれば良い」そんな安心のステップを設けました。

本アカデミーではボーダレスグループの社会起業メソッドを全て公開、代表の田口一成が校長として講義を行います。日本を代表する社会起業家たちが社会起業家の持つべき姿勢や考え方を伝授、ビジネスプランへマンツーマンのフィードバックを行うなど社会起業を目指す人に徹底伴走します。

2カ月半でビジネスプランをつくる

卒業後も最大1500万円の資金やマーケティング支援が受けられるボーダレスグループでの起業や金融機関の紹介など本気で社会問題解決に取り組みたい人をサポートする仕組みを用意しています。

卒業生に聞くボーダレスアカデミーの意義

第1期の卒業生の坪田勝志さん。1993年生まれの坪田さんは、大学時代にフィリピンでストリートチルドレンを見たことで貧困問題の解決を目指し、ボーダレスアカデミーに入学しました。卒業後はフィリピンに渡りShin Sekai Inc.を設立しました。

坪田勝志さん

「アカデミーが人生のターニングポイントになりました。ビジネスプランもさることながら、マネーゲームじゃなく本気で世の中を変えようとしている経営者の方たちに社会起業家として持つべき姿勢や考え方など多くの刺激をもらいました」と語ります。

講師だけでなく、同期との出会いも財産と強調します。「共に切磋琢磨した同期は今でも連絡を取り合うほど大切な仲間です。入学前と今では見える景色が違います。『思いはあるけど、どうやったらいいか分からない』そんな方に飛び込んで欲しい。ここには社会起業に必要なノウハウと志高く語り会える仲間がいます」

第4期生を募集しています。締め切りは11月4日です。対象は、すでにNPO/NGO、一般社団法人を立ち上げた方、社会起業を検討中の方など。

ボーダレスアカデミーでは本気で社会問題解決に取り組みたい方をお待ちしています。社会起業のために必要なノウハウ/スキルは全てアカデミーで学べるようになっているので、思い切ってエントリーしていただけると嬉しいです。

ボーダレスアカデミー