公益財団法人世界自然保護基金ジャパンは25日、6月の「環境月間」に合わせて、気候変動の危機を周知するため、「未来47景」という特設サイトを立ち上げた。都道府県ごとに、その地域に起こり得る気候変動による影響をイラスト付きで解説している。地球温暖化は「気候危機」と言われ、国際社会が十分な対策をとらなければ21世紀末には約4度気温が上昇し、海面上昇や生態系の損失、台風の強大化など多くの影響が懸念されている。(オルタナS編集長=池田 真隆)

集中豪雨などにより、東京では、荒川や多摩川など、東京湾につながる河川が氾濫する可能性が高くなる。スカイツリーから望む景色は一面水浸しという未来も予測される

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” open=”no” style=”default” icon=”plus” anchor=”” class=””]深刻化する地球温暖化によって、気候変動はいまや「気候危機」と言われるようになった。しかし、環境課題は人や動物にまつわる課題と比べると目に見えづらく、自分事にすることが難しい。そこで、温暖化対策を促してきたWWFジャパンでは、気候危機を身近に感じられる特設サイトを公開した。

「未来47景」では、日本で予測される未来の気候危機を都道府県別に表した。例えば、東京都では、東京スカイツリーが強大化する台風による洪水で水に浸かってしまったり、埼玉県では、気温上昇によって暑さで有名な熊谷の温度計がMAXに振り切れてしまったりと、都道府県別で起こりうる気候危機をイラスト付きで描いている。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で経済活動が停滞し、その結果、二酸化炭素の排出量が減少したが、この現象は一時的なものである。コロナ後の経済回復については温暖化対策の視点を交えて、脱炭素社会への移行につなげていく「グリーンリカバリー」が国際社会で重要視されている。

未来47景 特設サイト