).push({});
” open=”no” style=”default” icon=”plus” anchor=”” class=””]この写真展の名称は、「医療従事者ポートレート写真展」。1週間で約120万もの人が通る表参道駅のコンコースに新型コロナウイルス感染症の医療に関わった国立国際医療研究センターの医療従事者21人のポートレートを並べる。
宮本さんは、「最前線で新型コロナに対応した彼らの表情は充実感で満たされている。その表情を撮影し、感謝を示したかった」と企画した意図を話す。
撮影:宮本直孝
宮本さんは2012年から表参道駅のコンコースで写真展を開いている。これまでに、パラリンピアンやダウン症がある子とその母、日本にいる難民など、毎回社会派なテーマでモデルを集めてポートレートを撮っている。
テーマの選定からモデルや表参道駅との交渉などはすべて宮本さんが行い、約200万円の経費も自腹で捻出する。
表参道駅で開くことで、ギャラリーで開くよりも格段に多くの人の目に触れるが、写真の販売や入場料はないので1円の利益も出ない。それでも開くのは、「マイノリティーに焦点を当てるほうがかっこいいから」とする。これからも可能な範囲で続けていきたいと言う。
世界的写真家に師事
フォトグラファーの宮本さん
宮本さんは20代後半から写真家として独立。29歳のときにファッションフォトグラファーになるために、イタリアに渡り世界的写真家オリビエ―ロ・トスカー二氏に師事した。
約1年間、トスカーナ州のピサにある、トスカー二氏が持つ広大な敷地内で、住み込みで修行した。トスカー二氏からは、「世の中の情報をうのみにしないで、自分の頭で考え抜くこと」を学んだという。
帰国後は人気ファッション誌の表紙撮影などを手掛け、ファッションフォトグラファーとして活躍している。多くの有名モデルとも交友があり、表参道駅での社会派な写真展を企画したのは、モデルの知花くららがきっかけだ。
宮本さんは2010年に自身の営業用の写真集を撮影するため、数十人のモデルに依頼。その一人が知花くららだった。世界で食料支援を行う国連WFP日本大使でもある彼女に助言され、その写真集の売上を同団体に寄付した。そこからWFPとのつながりが生まれ、社会派なテーマでの写真展を企画につながった。
医療従事者ポートレート写真展は6月15日~21日に東京メトロ表参道駅コンコース(ADウォール・B2)で開催する。
【こちらもおすすめ】
・「母にしてもらった」:ダウン症がある子と生きて
・「18トリソミーの子どもとその家族」各地で写真展
・「エシカルを撮る」、写真家がたどり着いた答え