今回は福岡県の障害福祉サービス就労支援A型で、主に不要になったシートベルトをアップサイクルするブランド「ディアスポラ」の運営者である、天佑(てんゆう)の新城孝明社長に話を聞いた。

製品を手に持つ、天佑の新城社長

ブランド名「diaspora」とロゴマークに込めた想い

ブランド名の「diaspora」は大文字になるとユダヤの移民。小文字だと散在体、散らばる種を撒くなどの意味になります。福祉施設の名前に多いネーミングだと次に繋がる様な感覚にならず囲い込みしてしまう気がしたので敢えて、散らばる意味、小さな分子集合体の寄せ集め的なイメージに惹かれました。

ディアスポラの製品群

ロゴマークはノットイコール(≠)をモチーフにしていますが、価値を生み出すことにフォーカスし、価値が等しくないという意味を持たせています。

ディアスポラの製品は、新製品を作る毎に制度が増し成長していく製品でもあり、作る人によっても精度が違うこともあります。それはこの世に一つも同じモノがないという事であり、唯一無二の製品を作っているに他なりません。

作る障がい者の方達も、一人として同じ人はいない、個性ある豊かな方が作られています。

同じモノは作らない。同じ場所にはとどまらない。(絶えず変化し成長する)

そんな意志を持たせたロゴです。

ディアスポラのロゴマーク

障害福祉の現状と課題、ディアスポラが目指すゴール

現状課題としては、利用者が居れば成り立つ事業として乱立してきましたが、法改正により、縛りや締め付けが明確になったので、自助努力しなかった人任せで運営してきた事業所は厳しいと感じています。

弊社もなんとか運営出来る程度ですので、新規事業は必須になります。自身が一度福祉の限界を感じて諦めたので、継続していく事、楽しみを見つける事、関わってくださる目の前の方を精一杯支援出来ればと考えています。

目指すゴールとしては、働く場所、住む場所を提供。街を創れたら最高です。

新城さんからは、福祉業界にかける、強い意志が感じられた。

今回は再挑戦ということだ。

まだまだディアスポラは成長過程だが、製品としても完成度(デザインも含め)はすこぶる高いと思う。

これからも唯一無二の存在として、輝き続けていってもらいたいと筆者は切に願う。

有限会社シナプス代表取締役 福室貴雅
アニメーション動画などを制作する会社を生まれ故郷の湘南で営む。
「湘南ビーチクリーンforカエルデザイン」主催
一般社団法人日本クリプトコイン協会理事
株式会社クリーション(クイックまつげエクステ)COO
元レディースアパレルデザイナー