写真:川畑 嘉文

いつかは教育に携わりたいという初志を胸に

自分なりに社会に貢献する仕事について模索する中で、2019年春、思い切って社会起業大学に入学しました。経営論もさることながら、授業に参加して改めて「自分のミッション」を知ることの大切さに気付かされました。

加えて、歴史的な変革期であり、不透明性の長引くこの時代において、「個の確立」は急務であり、どうすればそれが実現できるのかと改めて考えるようにもなりました。

そんな折、経営者を探していた社起大の旧経営陣から学長就任の話を打診されたのです。教育という分野は自分にとっては新しいチャレンジでしたが、尊敬する大学時代の恩師の「一番大事なのは人づくり」という教えや、20年前の起業時に「いつかは、教育に携わりたい」という初志を抱いていたことなども次々と脳裏をよぎり、これぞ「召命」だと実感したのです。

そこから私の心の奥底に眠っていた社会貢献と教育への「種子」がむくむくと芽吹き始めました。自分の起業や経営の経験も生徒さんたちの役に立てるのではないかという思いもあり、引き受けることにしました。 

社会起業大学の講義風景

新生・社起大か掲げる新たなビジョン

社会起業大学はその名が示す通り、社会起業家を育成する学校です。学長就任後に策定した新生社起大のミッションは「社会起業家の育成・支援」。

ビジョンは「卒業生一人ひとりが社会貢献への高い志を持ち、その実現に向けて実践しながら、志のバトンを次世代につなぐことで、より良き社会を実現する。」としました。

カリキュラムは、当校の社会起業家育成モデルである「SECメソッド」を中核に据え、講師陣の協力を得つつ刷新しました。そして私がなによりもこだわったのが「事業プランを必ず書き切ること」です。なぜならそのプロセスを経験することで、経営的要素に加え自己ミッションが言語化され、結果として一人ひとりがライフプランを描けるようになるからです。

おそらくほとんどのビジネスパーソンが目先のタスクに追われ、「自分のミッションとは何か」という人生で最も大切な問いに真剣に向き合うこともなく時間を過ごしているのではないでしょか? 年齢やジェンダーに関係なく、自己ミッションを認識できればそれだけで人生目標も明確になり、自信や勇気も湧いてきます。私の考える幸福とはこの「自己ミッションの認識」、そして成功とは「その実現に向かって前進しること」なのです。

仕事の中で社会に貢献したいと思った時、社会起業するか、しないかというに二者択一しかないわけではありません。今は副業やプロボノ、ボランティアでの社会貢献の機会も一つの選択肢として用意されています。

新生・社会起業大学では、社会課題に対する問題意識を持った若者からの知見も生かし、自分らしく社会貢献したいと考えているプレシニアからシニアの方々まで、受講生の細かなニーズに応えるため様々なサービスを用意しています。そこには誠実に「個」と向き合いつつ、自由に本気で闊達な議論ができる「場」があります。

「社会起業家になりたい」「自分らしく社会貢献をしたい」「自己ミッションを知りたい」と思っている方はどうぞ、新生・新生社会起業大学へ一度いらしてみてください。(談)

林 浩喜:
社会起業大学株式会社 代表取締役。1987年神戸大学経済学部卒業、住友商事入社。1995年コーネル大学ホテル経営大学院卒業。1997年BAGEL&BAGEL創業。2019年社会起業大学学長就任。

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