食卓に並ぶ美味しい魚。誰の手でどんな風に届いているか、ご存知ですか?

食に対する関心が高まり、稲刈りなどの農業体験を通じて、農業の現状や各地の
取り組みを知り、生産方法にこだわりのある生産者を応援する消費者も増えて
きました。しかし、同じ一次産業でも、漁業ではまだまだ現場と消費者の距離は
遠いままです。「漁師さんってどんな暮らしをしているのか実感が湧かない」と
いう方も多いのでは?

そうした状況に危機感を覚え、東京の離島・神津島(こうづしま)の漁業協同組合
が新たな挑戦を始めました。

「豊かな海に囲まれ、魚と共に暮らしを営んできた日本人に、もっと漁業について
知ってもらい、日本の魚は美味しいんだと胸を張ってほしい」。

同組合は、HP「島結び』(http://jf-kouzushima.jp/)を作成し、神津島で
捕れる魚の図鑑や、漁師の暮らし・仕事を紹介しています。飲食店へ魚を直販し、
ツイッターで神津島の魚を食べてくれた消費者のつぶやきに返信するなど、情報
発信と消費者交流の取り組みを進めています。

今回、そんな神津島に、公募によって選ばれた5名の“島結び特派員”が来島
しました。
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神津島がどんな歴史や文化を持ち、どんな未来を描いているのか、漁師や
漁協職員が自分たちの仕事をどう考えどう魚を扱っているのか、それぞれの
視点から取材し、レポートを作成しました。

5人のレポートを前・後編に分けて、これから毎日1記事ずつ、10日間連続で
紹介していきます。神津島漁協の日常を切り取ることで、日本の水産業全体の
現状と展望が見えてくるかもしれません。

【漁業体感ツアー概要】
期間:11月8日(火)~11日(金)
内容:島内観光・漁船体験乗船・漁協施設見学・水揚げ視察・漁師との懇親会・
海老網漁同行・自由取材
受入:神津島漁業協同組合 
詳細:http://jf-kouzushima.jp/shugyou/h23/

【島結び特派員とは】
HP『島結び』で、10月上旬~中旬にかけて募集し、多数の応募の中から、熱意と
個性に溢れた5名を任命しました。神津島の魅力を発信し、ペンの力で島と全国の
人々を結びます。

市川三弓(いちかわみゆみ)
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エコ雑貨や、オーガニックボディケアグッズなどを、セレクト販売するオンライン
ショップを運営している。趣味は旅、キャンプ、スノーボード。健やかに遊びも
楽しむ心身作りのために、薬膳・整体・ピラティスを少しづつ取り入れ、暮らし
ている。

前編 「鮮魚を早く安く届けたい」島の漁師が動き出しました
後編 美味しく加工されはじめた、未利用の捨てられていた魚たち

石川進之介(いしかわしんのすけ)
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1981年生まれ。東京出身。10代の頃から食に興味をもち、レストランやカフェで
料理の腕を磨く。その後、アパレルブランド勤務、モデル、カフェマネジメント
などを経て出張パスタシェフとして独立。キャリーバッグにフライパンと包丁を
入れ、「食」をテーマに日本各地の良いものや本質を探す旅を続け、お客様の
ご自宅やオフィスでの出張パスタサービス&教室も全国各地で展開している。

前編 food-trip in 神津島 前編
後編 food-trip in 神津島 後編

岡田航(おかだわたる)
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東京大学大学院新領域創成科学研究科修士1年。農山漁村をフィールドワークし、
研究を行っている。研究にかかわらず、以前から地域の生業に関心があり、
これまで全国の地域を巡って地元の方々から農業や林業の手伝いをし、お話し
を伺ってきた。漁業には関心があったものの、関わることが今までほとんど
なかったため、今回の企画に参加。

前編 若手が呼び込む新しい風-神津島漁協がはじめた「直販」
後編 島の一次産業を切り拓け!
    パッションフルーツ農家が夢見る漁業と農業のコラボ

佐山なお子(さやまなおこ)
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東京生まれ。高校時代にサーフィンに出会い、大学時代はウインドサーフィンに
はまって部活を立ち上げ、年間120日以上は海に通うダメダメ学生だった往年の
湘南GIRL。富山出身の両親のおかげで、幼少の頃のオヤツは羅臼昆布。ほぼ
毎日のように食卓に刺身が並ぶ食生活を送ったため、魚介類・海草類が大好物。
体調を崩しそうになると海に入って治す、というほどの海好きが、海と離れた生活
になって10年超。もう一度、あの海へ。

前編 こんなに美しいとは!
    水揚げされたばかりのキンメダイ。キラキラ輝いているのは黄金色の目
後編 漁師目指してやってきたハマっこ。
    自分の船も購入して、念願の“海の男”になれたのか!?

染谷李枝(そめやりえ)


美術大学卒業後4年間東京で事務の仕事をし、半年間ロンドンへ。現在は
貿易事務の仕事をしている。蒔絵などの日本の伝統工芸を美術館で見ること、
美味しい魚とお酒を飲むこととがとても好き。

前編 「そこに海があるから働く」漁師の暮らしに“豊かさ”を見る
後編 神津島の漁業と自然の神様