3月24日、トヨタ自動車の新型車「アクア」のプロモーション活動である「AQUA SOCIAL FES!!(アクアソーシャルフェス)」の一プログラム『〜みんなの鶴見川流域再生プロジェクト〜第一回「鴨居〜綱島・中流川辺自然観察とウォーキングとクリーンアップ」が鶴見川(神奈川)で開催された。(オルタナS副編集長=池田真隆)

鶴見川沿いをウォーキングする参加者たち


アクアソーシャルフェスとは、車名のアクアにちなみ、水をテーマにした地元の自然環境を保護・保全する一般参加型プログラムである。

今年3月10日の高知県柏島での清掃活動から始まり、1年間を掛けて全国50カ所の水辺の環境保護活動を展開して、地域のNPO、地元新聞社、地域の販売店、トヨタのスタッフが一般の参加者と一緒に活動していく。

この日鶴見川には、約50名の参加者が集まった。鴨居から綱島までの川沿い、約12キロを高水敷で行われている自然再生についての説明を受けながらのウォーキングや綱島バリケンロード高水敷の清掃活動を行った。

鴨居左岸高水敷では日本の川の原風景であるアシやオギが一面に広がる


また、参加者たちが鶴見川を観察して感じたことを話し合う、「AQUA TALK」も開催された。地元鶴見から参加した会社員(27)からは「今回参加してみて、毎日見ている鶴見川とは違う視点で見ることができた。どのような植物が生きているのか、流域はどうなっているのかなど、都市開発との兼ね合いを勉強ができて新しい発見だった」という意見が出た。

感想を話し合う参加者たち


講師を務めた、岸由二さん(64)(AQUA SOCIAL FES!!アドバイザー、NPO法人鶴見川流域ネットワーキング代表理事)は「このようなイベントを我々のNPOが開催すると、参加するのは高年齢の方が大半。しかし、今回は20代や30代の参加者が半分以上いる。彼らには難しいことを教えずに、とにかく気持ちよくなって、何かを感じてくれればよい。そして、今後の活動へとつながっていけばうれしい」と話した。

高水敷を清掃活動


鶴見川を一般参加者とともにウォーキングした折戸弘一マーケティングディレクターは「鶴見川は多くの方が流域沿いに住んでいて『街と川』という印象だった。街と川の距離が近いので、川をしっかりと再生しないと街にも影響がでてしまう。今回の動きをきっかけに鶴見川が変わることを期待したい」と語った。


AQUA SOCIAL FES!!