2012年3月3日にリリースされたEthical Fashion Japan(EFJ)は、
海外と日本のエシカルファッションの動向を相互に伝える情報サイトだ。
海外、国内のエシカルなものづくりを行うファッションブランドを知り、
日本で販売しているものがあれば紹介し、商品へアクセスする機会を増やしている。
エシカルファッションと一口に言っても、様々な側面があり、概念をひとまとめに
出来ない。EFJではフェアトレード、オーガニックなど8つのカテゴリーを設け、
「エシカルファッションって何?」という理解を広める情報から発信している。
サイトの運営を行っているのは、スタイリストの竹村伊央さんとライターの
伊藤瞳さん。竹村さんはエシカルファッションの先進国であるイギリスで、
スタイリストとして働いていた。
初めはあまり興味が無かったが、エシカルファッションのデザイナーや
スタッフと関わっていくうちに、一緒に働く事が心地よく感じる様になった。
エシカルファッションに関わる人の多くは、納得するものが出来るまで“待つ”、
分からない事を“教える”といった丁寧なものづくりと人間関係を大切にしており、
夢やブランドのコンセプト、そして日常的な働くスタイルもエシカルだったからだ。
そして帰国後、こと社会貢献とセットで語られがちなエシカルファッションを、
普通の選択肢として消費者に浸透させたいと思い、EFJを立ち上げた。
大量生産、大量消費に違和感を感じ始めた昨今、ヨーロッパを中心にエシカル
ファッションニーズが高まっている。欧米では、限りある資源の健全な活用や
生産国の労働環境の改善に一役買う事を主に意識するそうだ。一方日本では、
職人が丹精込めて生み出した昔ながらの製品を見直す動きが起こっている。
そんな相互の情報をバイリンガルサイトとして世界に発信する。
「かわいい」とたまたま手に取った物がエシカルファッションだった。
そんなファッショナブルで優しい製品を発見するのに、最適なプラット
フォームが誕生した。(オルタナS特派員=中川真弓)
■Ethical Fashion Japan http://www.ethicalfashionjapan.com/