山口県知事選がネット上でも盛り上がりを見せている。上関原発問題を焦点に、今後の日本全体に大きく影響を与える問題を抱えているからである。投票日である7月29日に、エネルギーと民主主義のあり方を県民がどう考えているのか、明らかになる。

山口知事選ポスターアート大作戦。多くの県民が参加している。


フェイスブック上では、「山口知事選ポスターアート大作戦」というページもできた。投票に行くことを促すポスターを県内15カ所、計1000部配布する。ポスターは、山口県民が知事選に対して思う一言を記入したプラカードを持って写っている。

注目されている候補者は、NPO環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也(てつなり)氏(53)。「エネルギー維新」をテーマに、脱原発の方針を取る。「上関原発はもう誰でもできると思っていない。(原発を巡って)二つに分かれていた上関地域の関係性を取り戻すべきだ」と話す。

上関原発は、山口県熊毛郡上関町大字長島に建設予定の原発である。長島西端に位置する田ノ浦の山林を切り崩し、14万平方メートルの海面を埋め立てる予定である。2009年から建設計画は開始されているが、原発に対しての意見が割れて町内を二分している。

原発推進派は、上関町執行部が中心となっている。過疎化が進む地域において、原発立地により得る交付金で、産業を活性化させようとの意見である。一方、反対派は、上関町の離島である祝島の住民たちである。活断層の存在や農産物への放射能の影響、小型クジラであるスナメリや海鳥であるカンムリウミスズメなどの貴重な生命体への影響を危惧している。

山口県知事選が行われるのは7月29日。日本中の注目が集まる。(オルタナS副編集長=池田真隆)


山口知事選ポスターアート大作戦