8月8日はハハが主役の日。そんなキャッチフレーズで、NPO法人子育てサークルing主催の「オヤコカフェライブ」が札幌市内で開催された。この主催に関しては、先日掲載された「0歳児のママが立ち上げたNPO法人子育てサークルing」を参考にしてもらいたい。

ベリーダンスに子どもたちも楽しんだ


このイベントは企画・運営・出演までのすべてを、乳幼児を抱えるママたちが行った。内容はランチ・リトミック・食育講座・ライブの4本立て。もちろん参加者もママと子どもたちだ。「出産を機に、女性たちはライフスタイルが大きく変わります。行動範囲も人間関係も一変して、たとえば子連れでは外食もゆっくりできないし、夜遊びなんてもってのほか(笑)。だったら『ママ』の活動範囲内にやりたいことをやってしまえばいい! と思ったんですよね」と和田さん。彼女とing代表の長谷川さんが中心となって今回のイベントを実現した。

まず、参加者のママたちは子どもを託児に預けて和食膳を堪能。次に親子で音楽&情操教育のリトミックに参加。そして食育講座で身近な食べ物や放射能についての基礎知識を学び、ラストはイベントの目玉である本格的なライブを鑑賞する、という流れだ。なるほど、ママたちにとって至れり尽くせりの内容である。

ライブには各方面で活動するママ演奏家たちが集った。ピアニスト・クラリネット奏者・声楽家・ダルブッカ(アラブの太鼓)奏者・ベリーダンサー2名の全6名。クラシック音楽に中東楽器と民族舞踏がコラボし、「エキゾチック」をテーマにした選曲で異国情緒漂う昼下がりを演出した。

ベリーダンスを披露したママたち


会場には、ライブだけの観覧者も合わせて観客は80人ほど。セクシーなイメージの強いベリーダンスを子どもに? と違和感もあったが、すぐに打ち消された。最前列で観ていた子どもたちから、「かわいー!」との歓声が上がっていたのだ。

終了後に三世代で鑑賞していた60代の女性に感想を尋ねたところ、「子ども向けのライブではないので、はじめはどうなることかと成り行きを見守っていました(笑)。小さな子どもたちが退屈もせずに観て、聴いて、手の触れられる距離で芸術を楽しんでいたこと、これがすべてだったと思いますよ」と、次回のイベントにも期待したい。(オルタナS北海道支局特派員=MAYO)