東日本大震災の際に起きた福島第一原子力発電所の事故によって、「FUKUSHIMA」は世界的に被爆したエリアとして知られるようになってしまった。

映画『超自然の大地』のワンシーン


しかし、地元の農家は、汚染された土地と農作物の関係を学び、回復と再生に励んできた。

有機農家たちはベクレルモニター、ゲルマ二ウム半導体をいち早く使用し、福島の農産物を独自で測定し、希望を発見する。

長年有機的に耕してきた土壌に育つ農作物には放射能汚染の移行を低減させる効果があり、多くの農作物が「不検出」という検査結果を出したのだ。

ところが、不検出でも多くの農作物は「福島産」というだけで販売できないでいる。この問題に取り組む福島の有機農家たちのあらゆる努力と、農作物に移行しない現象を多くの角度から検証し、確立させ、その促進によって農家自身が福島の土地を再生させ、復興を目指す姿を記録している映画がある。

それが、梶野純子さんとエドワード・コジアスキーさんの共同監督で制作中の長編ドキュメンタリー『超自然の大地』だ。

2人は 2005年、大阪を舞台にブルースシンガーを目指して渡米する女の子の最後の夜を描いた短編映画『Homesick Blues』を脚本・監督として制作。2007年には、沖縄在住の米兵に暴行をうけた少女の10年後を描いた米沖合作長編劇映画『レイ、初めての呼吸』の脚本、監督を手がけた。

本作『超自然の大地』は、震災後の2011年に5ヶ月に渡って田植えから稲刈りまでを撮影し、今年は福島の変動する汚染状況や風評被害に向き合わねばならない福島の農家たちを撮影し続けている。

市民団体からは放射線測量機を提供してもらい、農家の家庭や土地の汚染を測定しながらの撮影だが、本年の冬までに完成を目指す予定だ。

映画製作の資金は、一部をアメリカで一般市民の方から調達したほか、現在クラウドファンディングサイト「モーションギャラリー」で寄付を募集しており、映画の公式サイトからも寄付を募っている。(今一生


●映画『超自然の大地』
http://uncannyterrain.com/jp/