6月25日に開催されたオルタナ”S”cool「ポスト3.11からミツメル日本の未来」で
ワールドカフェの司会を務めた古瀬正也さん(22)の学生時代について聞いてみると面白い話がたくさん出てきたので紹介したい。




始まりの始まりは一冊の本
第一志望の大学に落ちた翌日、高橋歩の著書「自由への扉」と出会う。それまでサッカー漬けの日々を過ごしてきた12年間を振り返り、自分はなんて小さな世界しか知らなかったんだ!こんな生き方があるなんて!と大きな衝撃を受けた。その数日後には本人に会いに行ったほどで、「思い立ったら即行動」の種となった。

唯一受かった大学に楽しいキャンパスライフを夢見て入学するも、サークルで飲んで騒ぐだけの生活に違和感を抱いた。そして同じ思いを持った仲間と、ひたすら興味のあることをやっちゃう団体「HOME」を創設。「ないものは自分で作る」を実践した第一弾となった。

環境問題に関心を持ったのもこの頃で、「30秒で世界を変えちゃう新聞」プロジェクトを手伝ったことがきっかけだった。その過程で様々な活動家と会ったりイベントに参加したりするうちにどんどん世界が広がっていったという。その後もやりたいと思ったことはとにかくやる!というスタンスで色々なことに取り組んだ。

「対話」との出会い
ワークショップに目覚めたのは大学2年の時。自分と他人の異なる価値観が対話によってすり合わされていくのを体感し可能性を感じた。そして2010年、全国でワールドカフェを開催する日本一周ママチャリキャラバンを七カ月かけて行なった。最終回には200人もの人が集まり、大盛況に終わった。

気づけば大学4年の秋。就活など考えていなかったが、3つのしたいことがあった。
対話は続けたい。対話のできる空間をつくりたい。対話を研究したい。
ゼミの先生に相談すると大学院を勧められ、現在は立教大学大学院でワークショップについて学ぶ傍ら「週末対話カフェ」を開催している。

とにかく熱い、古瀬くん。
「まず、やってみること。とにかく自分の足を使って興味のある未知の世界に自ら突っ込んでいく。そこからすべては始まる。今もこの瞬間に少しでも興味を持ってくれた人がいるなら、ぜひ直接連絡でもしてほしい。始まりなんていつもそんなもんだから」。

古瀬正也 / 長すぎる自己紹介
twitter @maaabooo