――20代の若者がもっと野菜と接点を持ってもらうために、そして、ファーマーズマーケットをもっと知ってもらうためにはどうすればいいと思いますか。
田中:手軽さが大切ですよね。毎日自分で料理するのはハードルが高いし、完璧である必要はないと思います。まずは自分の好きなものだけでいいから買って食べてみてはどうでしょうか。
例えば、みかんが好きなら、今日はスーパーじゃなくてファーマーズマーケットへ買いに行ってみる。みかんにも色々な種類があることがわかるし、農家さんのお話が聞けます。興味があることをどんどん聞いていくと、みかんはどうやって出荷されているのかとか、どんなみかんがおいしいとか、今まで知らなかった話が聞けますよ。
朝、そういう生きているみかんを一個食べるだけでも気持ちは随分変わってくると思います。そこから野菜やファーマーズマーケットへの関心につながればいいですね。そして、たまにはみんなで鍋をするときに使ってもらえたら嬉しいです(笑)