—若者の投票率は毎回3〜4割ほどで、一向に上がる気配が感じられませんが、どうしてだと思いますか。

青木:政治は誰も教えてくれないからだと思います。学校の「政治・経済」で習うのは、議員定数などの事務的なことだけで、例えば、政党の色や議員一人ひとりの考え方などは教えてくれません。だから、ニュースを見てもわからないです。

——青木さんはなぜ政治に興味を持つようになったのでしょうか。

青木:小学生から社会科が得意でした。ちょうどその頃、小泉政権の時代で、仕組みを作って、リーダーシップを取って動かしていることに魅力を感じました。

政治の魅力を本格的に体感したのは、中学3年時にアメリカ留学したときです。
オバマ政権が誕生した直後で、全米が政治に関心を持っていました。学校の中でも、生徒たちでマニュフェストを発表し合う模擬選挙などがいたるところで開かれていました。

1年の留学を終えて、日本に帰国すると、政治の関心の低さに危機を感じました。そこで、1年間アメリカで経験したからこそ、若者と政治を近づける活動をしようと決意しました。

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