−−宮地さんは教育と探求社を創業する前は日本経済新聞社にいました。その時から、日経エデュケーションフォーラムを主催するなど、教育分野で活動していました。
宮地: 2001年に日経エデュケーションフォーラムを開催しました。このフォーラムでは、吉野家の安部修二代表やコナミで「ダンスダンスレボリューション」の開発担当者など8人のトップビジネスマンに来て頂き、高校生300人の前で特別授業を行いました。
安部代表の牛丼1杯280円に値下げし、価値の再設計に挑戦した話や、ダンスダンスレボリューション開発者の、「人前で踊る恥ずかしさが、快感に変わるようなゲームを作ろうとした」話には、生徒たちは引きつけられていました。
大人が生徒に向き合ったときには、すごいことが起こるのだと鳥肌が立ちました。今までは、バブルで拝金主義になってしまい、子どもたちに向き合ってこなかったからすねてしまったのではないかと感覚的に感じました。
このイノベーションをもっと多くの場所で起こしたいと思い、独立したのです。