この大学生の名前は、矢野大地。彼は、昨秋より高知大学を休学し、気仙沼に住み込んで学習支援や農業支援、イベントのお手伝いをしながら暮らしている。
気仙沼での普段の生活の中では、今まで出会えて当たり前だった20代の人たちと関わる機会があまりなかったからだ。
いったいなぜなのだろう。
「気仙沼には大学がない。そのため、若者は外へ出て行ってしまうのではないか」と、考えた。
そう思った時に、彼は、「今、高校生は進学や就職などの進路について考える時に、自分のみらいを創造できない環境にいるのではないか」という感情を抱いた。