では我が国日本はというと、世界で5番目に純額ODAを支援しており、先日エチオピアを訪れている岸田外務大臣は、アフリカの成長と繁栄のためには、平和と安定を確立させる必要があるとして、内戦状態が続くソマリアや各地で戦闘が続くマリなどの治安対策や難民支援などのため、500億円余りを拠出することを表明した。

このように国際社会が一堂に目を向けるアフリカでは今何が起こっており、相互成長を望む私たち日本人にどのようなアプローチができるのであろうか。 

これまで述べたように「来たる新興国」としての潜在力の反面、管理能力や有識者の人材不足、インフラ不整備、また紛争による国や地域同士の不連携という問題が成長を阻んでいる。

大陸内での格差も肥大しており、大豪邸に住む富豪から一日1ドル以下で生活する人とが混在する社会はまだまだ確立されたというには程遠いかもしれない。

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