そして、この旅を通して生涯付き合うべき一つの大きな命題に出会った。
「世界の不均衡を変えることはできないのか?」
当時の私には無私の奉公をするような宗教的信仰やキラキラとした理念もなかったが、なかなか解けないこの大きな命題は、現代人として考え続けなければならないものであるという確信だけはずっと持ち続けてきた。
民間企業からプラン・ジャパンへ転職して3年目、プランの活動国の一つであるトーゴを訪れる機会があった。トーゴでは、コミュニティーの住民たち自身が主体となって、住民たちが自らのコミュニティーを発展させるために試行錯誤をしていた。