その一瞬一瞬の動きを、コンピューターを前に追っていた私は、ただただ圧倒され、感動していた。自分たちの想いが、多くの人々の心に届き、一緒になって大きなうねりを創っていったのだ、そんなことが本当に起こったのだ、という事実に驚き、心の震えを止められないでいました。しかも、それが自分の身に起こったことが、本当に信じられなかった。

締め切り14時間前に、120万円の目標金額を達成した


ちょうど10日前、私は一人であがき続けることの限界を覚えはじめていた。EDAYAと関わりのあった人たちに、メールを一人ひとり送るという作業を地道に繰り返し、また少しずつ人に会ってお願いをし、アースデイでチラシを配ったりしていた。でも、あまり手応えはなく、その時の達成率は、目標金額120万円のうち40万円弱の、28%ほど。

別に、私の人格が否定されているわけではないのだろうけれど、例えば、誠心誠意の気持ちを込めて書いたメールに、気付いてもらえていない気がして、落ち込み、また、ご支援があると届くはずのメールを期待して、常にメールボックスを気にしてばかりいる自分にも、だんだん嫌気がさしてきていた。

とはいえ、現状打破の突破口は、諦めない意志をもって、ただただ前を見て行動し続けること、それしかなかった。

状況が少しずつ変わりはじめたのは、いつぐらいからだっただろう。

残り2日、残り1日と、日数のカウントダウンがはじまったのも影響しているのかもしれないけれど、一人、また、一人、とフェイスブックやツイッターで、EDAYAの挑戦を、彼らの視点を通して語っていってくれるようになったのだ。

一人ひとりが、それぞれのできる方法で、精一杯応援してくれた。傍観者の立場から一歩踏み出す勇気を見せてくれた。心が飛び出るほどの感動を、刻々と目標に近づく達成率をみながら、私は感じていた。

ある人からは、こんなことをメッセージでもらった。
「色んな友人があなたのことを応援する姿を見ていて、黙ってはいられませんでした」

クラウドファンディングは、資金を集めるための1つのシステムだ。でも、その後ろにある、もっとも、本質的で大切な部分というのは、そこに生身の人間がいて、人から人へ気持ちのバトンが繋がり、そして、その気持ちの輪が一つのうねりを創りだすことができうるということ、そのものにあると思う。

一人ひとりが、傍観者から一歩踏み出す勇気を出したという共通項から、日常の中に起こった「小さな興奮」という非日常を、共有することのできる面白さにある。

人の心が動けば、物事は変わる、世界は変わる。そんなことを真に感じたクラウドファンディングの経験となった。

残り数時間となった、本挑戦。一人でも多くの人の心を掴むことが、もしできうるのだとしたら、それは私たちEDAYAの誇りだ。最後まで応援どうぞよろしくお願いいたします。(寄稿・EDAYA代表 山下彩香)

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