アルバイトでもインターンでもない方法で、学生が社会人を深く知る方法がある。それは、インタビューだ。このほど、宇都宮大学農学部3年の土橋優平さんは、インタビュー体験を通して、学生たちが働くことを考える事業を起こそうとしている。(オルタナS副編集長=池田 真隆)
土橋さんは、学生と社会人では、喜びを提供する相手が異なると見ている。サークル活動や飲み会など「自分に」喜びを与える機会が学生時代には比較的多いが、社会人になると仕事で「相手に」喜びを提供しなくてはいけない。社会人へのインタビューで、その価値観の違いを感じてほしいと言う。
取材対象者は土橋さんが住む栃木県内で活動する社会人だ。インタビュアーは大学1~2年生を想定している。学生が3人ほどでチームを組み、取材を行う。現在、クラウドファンディングで事業資金20万円を集めている。
「働く」とは何か。傍(はた)を楽(らく)にするという意味もあるが、今回行う複数人へのインタビューで学生たちが答えを出す。インタビューを掲載した情報誌を発行する予定だ。
土橋さんは、「より多くの学生に『やればできる』ということを実感してほしい。社会の流れにただ身を任せるのではなく、自分が社会をつくるのだという意識を喚起したい」と意気込む。
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