目的を持って世界中を旅した若者5人が集まったのが、サーカスだ。海外へ行くとき、「世界遺産が見たい」「ショッピングがしたい」「とにかくリラックスしたい」など、旅に求めるものは、人それぞれだろう。その中で、彼らは「新しい旅のカタチ」を提案していく。それは、「テーマを持った旅」である。

私たちが生きる今の時代は、国境こそはあれど、それを越えるハードルは下がる一方である。格安航空会社の就航、空港までのアクセス、SNS・インターネットの普及などにより、海を越えることが容易になったのだ。

「今の日本で、僕たちは世界と否応なく繋がっていく」と、彼らは言う。そんな時代のいま、日本の若者10000人を世界へ輩出する流れを作っていく。これが、「リュックサック革命」である。

これは、「日本を捨てる」でも「日本から逃げる」でもない。世界を見ることで、新しい日本を増やしていくことに繋がると、彼らは信じている。彼らが口を揃えて言うのは、「世界を歩いたから、日本がより好きになった」ということだ。

世界でノマドとして働く人たちと会う旅、日本の文化の市場がどこにあるのかを見てまわった旅、学生たちに夢を聞いて歩いた旅、そして世界で働く日本人女性に会いに行った旅。5人のテーマは様々だが、共通して言えることは、彼らはそれを日本にいる同じ若者に、SNSを通して情報を発信し続けていた。

「自分の仕事をつくる旅」

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