今の時代、旅の必需品の一つと言えば、クレジットカードが挙げられる。大金を持って歩くのはリスクが高すぎる。また、実際に訪れてみないとどの程度お金を使うのかも定かではない場合も多い。特に長期間旅をする人にとっては、なくてはならないものだろう。
現地のＡＴＭで日本の口座から現地の通貨を引き落とすことができるのは、現金を持たずに旅を続けるにはとても最適とも言える手段である。今回、そんな「旅人のため」のカードが誕生した。
このカード一枚で、海外にあるＡＴＭで現地通貨を引き出し、またVisa加盟店であれば世界中で買い物ができる。そして六本木ミッドタウンに内にあるd-laboコミュニケーションスペースでは、旅本をはじめとするブックスペースを利用できるほか、旅セミナーにも参加できるという。年会費や発行費が無料なのも、魅力だ。
■私たちは、世界に「いる」
「『世界に出る』んじゃない、『世界にいる』んだ」。これは、成瀬さんの言葉である。以前、「『若者の内向き志向』という新聞記事を読んだとき、すごく悔しかった」と、サーカスの大村貴康さんは語る。上の世代の方や世間が騒ぐほどに、本当に私たちは内向き志向なのか。
「リュックサック革命」は、若者による、若者に向けての新しい旅の提案である。「観光」だけだった旅を少し変えるだけで、「人生を変える旅」になるかもしれない。景色との出逢いだけではない、人との出逢いに満ちた旅へ、一歩踏み出してみてはどうだろうか。これからのリュックサック革命の動きに、注目したい。（オルタナＳ編集部員＝大森清香）
自分の仕事をつくる旅－グローバル時代を生き抜く「テーマある旅」のススメ（ディスカバー２１）
著者 成瀬勇輝
税込み １５７５円
購入はこちらから
