FOCALにおける能力強化とは、市の現状調査・開発計画の策定・事業実施の一連のプロセスを、住民参加のもとで各自治体が主体的に実施できるように指導していくことだ。また、これらの活動は国連ミレニアム開発目標や国家戦略の観点で進められ、開発の一貫性を保っている。

現状調査は住民が主体となって実施し、人数・住居・収入・教育・公共サービス利用状況など、コミュニティーに関する全数調査を世帯ごとに行う。住民たちは自治体と協働し、調査結果をもとに自分たちのコミュニティーに何が必要かを分析し、開発計画を策定する。まとまった開発計画は市の戦略と照らし合わされ、優先順位の高いものから事業化されていく。

中米は政治色が強く、こうした行政サービスは政治家のパフォーマンスとして行われることが往々にしてある。地域開発のプロセスに住民が関わることで、よりニーズに合った事業が実施でき、透明性も高まる。これまで蚊帳の外であった住民たちは、自分たちの存在が認められたことに目を輝かせている。

FOCALがうまく機能しているサン・アウグスティン市では、家に電気がない家庭が65.1%(2006年)から35.8%(2010年)に減少するなど、住民たちの想いは着実に実を結び始めている。いまより少し、もう少し改善する。そうした積み重ねが町を変え、ホンジュラスの成長の底上げに繋がる。

変わらなければならないのは「人」

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