世界的に大きな潮流となっている地方分権化。細かいニーズに対応するため、中央から地方へと権限を委譲していく。ホンジュラスも例外ではなく、政府は地方分権を通じた地域開発を重視している。しかし、ホンジュラスの市のほとんどは小規模自治体であり、財政・組織・行政ともに能力が低く、分権化に伴って委譲される権限や資金を開発に生かしてきれない。

こうした現状を受け、JICAはホンジュラス内務・国民省(SEIP)を協力機関とし、2006年から「地方開発のための自治体能力強化プロジェクト(FOCAL)」を実施してきた。自治体の能力を強化するとは、どういうことか。JICA専門家の有本稔さんに話を聞いた。

地方開発のための自治体能力強化プロジェクト(FOCAL)とは

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