当時の援助慣れしたホンジュラスには、自分たちで何かをするという意識が欠けていたという。「できることから自分たちでやっていこう」と住民たちの意識が変わってきたことは、FOCALにおける最大の成果だ。自分たちにもできるんだという喜びを感じてもらい、自信を持ってもらう。不安定な行政の下では、住民一人ひとりの力が試される。

「FOCALに参加することが、住民たちにとっての直接的な援助になるわけではない。手間暇はかかりますが、やる気さえあれば誰でもできるのがFOCALのプロセス。住民や自治体の能力が強化されることが、継続的に彼らの成長を支えていくことに繋がる。地域開発の様々な仕組みやシステムはありますが、変わらなければならないのは彼ら自身に他ならない。自分たちの力で未来を切り開いていけるように、これからも支援していきたい」と有本さんは意気込む。(オルタナS特派員=清谷啓仁)


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