会場には、大学生や大学教授、日本で暮らす外国人など150人が集った。いずれの参加者も招待を受けた人や選考を突破してきた人たちだ。それぞれの価値観が国籍や世代を超えてぶつかり合い、そこから新たなアイデアが生まれる。参加者同士で語り合う客席の様子からはそんな雰囲気が醸し出されていた。

 TEDxとは「よいアイデアを広めよう(Ideas Worth Spreading)」を理念に活躍する非営利団体「TED」(アメリカ)の精神に共鳴した人々が世界各国で独自に運営するイベントだ。

日本では早稲田大学や東京大学などでも開催されたが、今回のTEDxYouth@Kyoto2013は多くの学生が学ぶ京都で、地元の9大学の連携で運営されているのが特徴だ。プログラムはプレゼンタイムの1時間と親睦会の45分が1セッション。親睦会は登壇者と観衆、運営メンバーなど参加者が自由に交流でき、計3つのセッションがある。

印象的だったのは、3セッション目で登場したホームレス問題に取り組むNPO法人「Homedoor」で理事長を務める川口加奈さん(22)のプレゼンテーションだ。大阪の2大問題であるホームレスと放置自転車問題をHUBchari(ハブチャリ)事業で解決するというアイデアを披露した。

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