2012年7月にフィリピンで現地法人を設立したEDAYAは、この1年で既に多くのファンを獲得するブランドへと成長した。「無形文化を次世代へ」という山下さんが込める思いは、ジュエリーを通して少しずつではあるが、でも確実に、人々へ伝わっている。

昨年12月より、「商品としてでは、どうしても表面だけになってしまう。そうではなく、もっと広い世界を伝えたい」と思った山下さんはEDAYA JOURNEYを起ち上げ、今年3月、六本木で11日間の展覧会を開いた。

「アクセサリーのモチーフとなっている楽器や現地の暮らしのアイテムについて、もっときちんとリサーチをし、もう少し深いところを伝えていけるよう調査したいと思った」という山下さんは、フィリピンと日本を何度も何度も行き来をし、展覧会前のみならず、
今もなお調査を続けている。

最初は自身で納得するために始めた調査であったが、現地へ赴くたびに「村々の文化が本当に失われつつある」という現実に直面した。それをどうしたら伝えていけるかを考えた結果、調査したものを発表し、EDAYAの活動をもっと様々な人に多角的な面から見てもらえる場を設けようと思い、展覧会の開催へと至った。

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