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東日本大震災を受けて警視庁は、130億円の補正予算を組み、大規模な災害時の停電・節電へ対策をとることになった。警視庁が補正予算を組むのは実に16年ぶりだ。

停電対策として、都内の主要な交差点40カ所の信号機に停電時でも24時間以上稼働する自家発電機を設置し、数時間稼働するリチウムイオン電池を100カ所に設置する。また節電のため新たに3000カ所の信号機について電力消費を大幅に削減できるLEDに切り替える。

災害時の停電は、交通整備にあたる警察官の負担や交通事故の増加にもつながる。実際に計画停電が行われた際、首都圏各地の特に交通量の多い地点では混乱がみられた。今回の震災は「想定外」が起こりうることを知らしめた。警視庁に続いて各都道府県警にもこのような早期の対策を期待したい。(オルタナS特派員 塩野健介)