学生団体applim(アプリム)は2月4日から7日までの4日間、AKQAとの共同ワークショップ「IGNITEjapanⅡ(イグナイトジャパンⅡ)」を開催致した。わずか20分で埋まった先着15チームの参加枠を手に入れたのは、東京大学、早稲田大学などを中心とする関東圏の大学生66人。1日目の課題発表から2・3日目の講師によるフィードバックを経て、過酷なスケジュールのなか最終日には14チームが最終プレゼンテーションを行った。(オルタナS副編集長=池田真隆)

優勝したテームあいであまんと、審査員を務めたレイ・イナモト氏(右から3番目)と佐藤夏生氏(右から2番目)

ワークショップ初日、講師のAKQAレイ・イナモト氏から①課題の内容②課題解決のフォーマットが書かれた封筒が手渡され、各チームはそれに沿って独自のアイデアで課題解決に取り組んだ。

同日イナモト氏は、「次世代が訪れるのは1.ビジネスvsコミュニティ2.人間vsソフトウェア3.物理的なものvsデジタルなもの」と講演した。2日目には学生の持ち寄ったアイデアに対する講師のフィードバックに加え、HAKUHODO THE DAY代表の佐藤夏生氏が講演した。

「what is creative direction?」と題された講演の中で佐藤氏は、「新しいだけじゃない、10年以上続くものがアイデアと呼べる」と話した。

参加学生は佐藤氏の講演もヒントに再びアイデアのブラッシュアップに励んだ。続く3日目のフィードバック会では、厳しい指摘を受けながらも粘り強くフィードバックをもらおうとする積極的な学生の姿が見られた。

最終日には自分たちのアイデアを5分間のプレゼンテーションで発表、3分間の質疑応答が行われた。実際にデバイスにアイデアを反映させるチームやアニメーショを駆使するチームなど、個性溢れる最終プレゼンテーションを終え、45分にも及ぶ審議の結果、最優秀賞受賞1チームと優秀賞2チームが決定致した。

短い時間で、効果的に効率よくプレゼンをする学生

学生たちの考えたアイデアを厳しく審査するイナモト氏

最優秀賞を受賞したのはチーム・あいであまん(慶応大学2年男子ほか3名で構成)。受賞後のインタビ。受賞後のインタビューでは、「前回のapplimのコンテストで賞を獲れなったので雪辱を晴らしたという感じ」と感想を述べ、勝因は「最終プレゼン前日に5時間以上の睡眠をとったこと。4日間という短期戦なのでむしろ睡眠をとってアイディアを出しやすい環境に自分を置くことが大事。アイディアを重視し、当たり前にならないように心がけた」とコメントした。

当イベントの開催目的でもあるFuture Lionsの受賞に向けては「優勝します、俺がカンヌだ!!」と強気な姿勢をみせた。

優秀賞を受賞したのはチーム・ピンクテロ(東京大学4年男子ほか3名で構成)とチーム・個性紛争(法政大学2年男子ほか4名で構成)。両チームとも、「最優秀賞を獲ることができず悔しい」と悔しさをあらわにするも、Future Lionsに向けては「最後のチャンスなので頑張る」と前向きな姿勢を見せた。

当イベント参加学生が次に目指すFuture Lionsの応募締め切りは4月。イナモト氏は「上位5位に入れば必ず人生が変わる」と学生に熱意を伝えた。昨年は当イベント参加学生からFuture Lions入賞チームを1チーム輩出し、昨年を超えることができるのか、注目が集まる。