月の赤道直下に太陽光発電システムを敷設し、マイクロ波で地球まで送電しようという、壮大で夢のような計画は、清水建設が構想する宇宙開発計画だ。

全周11000キロメートル、幅は数キロメートル~400キロメートルとかなりの規模で、24時間発電し続けることができる。原子力発電所のエネルギーに換算すれば1万3000基分と、実現すればエネルギー問題を一気に解消できる。

月は地球のような大気が無いため、当然雲もなく、太陽光が直接、月面に届く。天候に左右される地球より月のほうが太陽光発電に適しているとも言える。

また、太陽光発電に必要なシリコンなどの金属類は月面に豊富に存在しているため、主要な製造資源については月で確保できる。

懸念されるのは、宇宙飛行士を困らせたという砂(レゴリス)。隕石によって砕かれ、細かい粒子となった砂が月面のほぼ全体を覆っており、これが月面探査時に課題になったようで、宇宙服や精密機械にまとわりついて取り除けず、悪影響を与えたとのこと。この点をNASAの紹介ページでは指摘しており、対策が必要になると結んでいる。(オルタナS特派員 滝井圭一)

■参考URL
NASA
http://lunarscience.arc.nasa.gov/articles/the-luna-ring-concept
清水建設 シミズ・ドリーム
http://www.shimz.co.jp/theme/dream/lunaring.html