エネルギーについて考える時、真っ先に浮かんでくるのは「そもそも自分たちはどれくらい電気を使っているのだろう。」という疑問ではないだろうか。
そこで紹介するのが、コンセントに差し込むだけで、使用電力を測れる電源タップだ。
今回購入したエコワットT3T-R2(株式会社エネゲート)では1)累計電気料金
2)使用電力量3)CO2排出量4)1時間あたりの電気料金――の計測が可能だったので、今回は家計のことも考えて「1時間あたりの電気料金」を測定してみた。
シェアハウスに3人暮らしのわが家の「1時間あたりの電気料金」は以下の通り。(高い順に5つ)
1)アイロン(最大)5.6円/時
2)クーラー(初期設定24度)5.0円/時
3)デスクトップパソコン(起動時)2.0円/時
4)冷蔵庫1.6円/時
5)洗濯機1.0円/時
5)デスクトップパソコン(待機時)1.0円/時
突出して高いのはアイロンとクーラーの電気料金。ただ、アイロンは毎日何時間も使うものではないので、一番電気を使うのはクーラーだということが一目瞭然の結果となった。
その他にも以下のようなことがわかった。
・古い扇風機よりも新しい扇風機の方が使用電気料金が安い。
・デスクトップパソコンは、待機時でも電気料金がかかっている。
・冷蔵庫は1日24時間ずっと動いているので、実は冷蔵庫の電気料金が一番高い。
今回使用したのは簡易型の測定器であり、この数値はあくまでも目安だ。今の仕組みでは「後払い」である電気料金だが、今まさに使っている電力量を「見える化」できれば、電気がもっと身近なものに変わり、「必要な分だけ使う」こともしやすくなる。
無意識に「与えられるもの」にされていた電気を、「見える化」することによって「自分で選ぶもの」に変えていく。消費者がもっと主体的に電気を使えるようになること。これも大事なエネルギーシフトだ。(オルタナS特派員 鈴木純)