CEVen TOKYO(Civil Electric Venture of TOKYO)は、首都圏の自然エネルギー事業の促進を目指す、国際基督教大学(ICU、東京都三鷹市)の学生グループだ。同団体は、三鷹市大沢のICUキャンパス内に太陽光パネルを設置し、その資金の一部をクラウドファンディングでまかなう「大沢電力」プロジェクトへの賛同者を署名サイトで募っている。集めた署名は、今年10月末をめどに大学当局へ提出する予定だ。(フリーライター=今一生)
彼らの目的は、自分たちの使う電気を自分たち自身の手で発電すること。公式サイトによると、「手づくりの市民発電の実現を通じて、学生の知的な成長とエネルギー事業に関心を持つ地域市民の方々への貢献を同時に成し遂げたい」という。
この「大沢電力」が実現すれば、通常時には、発電した電力を固定価格買取制度のもとで東京電力に売電して設置費用を回収し、災害時には非常用電源として活用できるという。
CEVenのリーダーで、同大学の教養学部で経営学を専攻している根城直人さんは、公式サイトでこう述べている。
「専門家の方々のアドバイスや大学へのインタビューなどを重ね、事業計画のディティールを磨いてきました。大沢電力が日本の大学主導のパイロット発電所となり、この活動が全国に波及することが真のゴールだと考えています」
CEVen TOKYOのtwitterのフォロワー数は1176人、署名サイト「CHANGE.ORG」での賛同署名数は869人(9月16日時点)。目標まで残り2131人の賛同者が必要だ。
このプロジェクトを2年前に企画し、今年6月から準備を進めてきたICU4年生の庄司友さんは言う。
「これまでフェイスブックなどで学生や教職員などの賛同記事を上げて共感を集めてきましたが、今後は街頭でインタビューを行って署名を集めたい」
そして、武蔵境駅前の施設『武蔵野プレイス』で10月11日に入場無料のシンポジウムを開催する。合同会社アンプラグ(UNPLUG LLC.)の代表でアートディレクターの吉岡直樹さんや、NPO法人環境エネルギー政策研究所(所長・飯田哲也)の古屋将太さんをゲストに迎える。
庄司さんは、「学生は4年で卒業するので、大学側に大沢電力の運営主体になってもらいたい。それが成り立たなくても、自然エネルギーを自前で開発する議論の機運が学内で高められれば」と話す。
・CEVen TOKYO
http://ceventokyo.strikingly.com/
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