代々木公園を舞台に、宿泊型の被災訓練イベントが行われる。同イベントでは、楽しんで防災について学ぶことが狙いだ。現在、クラウドファンディングで企画費を募っており、同企画の発案者に寄稿してもらった。(寄稿=大木秀晃・江村千草)

代々木公園に宿泊して、被災訓練。企画名は、渋谷キャンプ

代々木公園に宿泊して、被災訓練。企画名は、渋谷キャンプ

■プロジェクト概要

災害がおきた日を想定し、実際の避難所である代々木公園に一晩泊まる被災訓練イベント。自助・共助・公助のうち、まずは自助によって、自分が助かることが大切だということを楽しく学びながらすごす一晩。防災訓練は数多くあれど、体力のある若者が参加していないことに着目し、若い人が休日の貴重な時間を使ってでも参加したくなるイベントにすることを目標にしています。

■プロジェクトをはじめるきっかけ

プロジェクトを始めるきっかけとなったのは、実は震災前のこと。原宿の街を歩いていたときに、オシャレなアウトドアショップが増えてきたことに気づいた。「山ガール」などの言葉も生まれ、そうしたオシャレなアウトドア用品を使ったイベントを近くの代々木公園でできたらと思いました。

そして、代々木公園が災害時の避難所となっていることに着目。しかも、東京都や総務省などに伺ったところ、若い人が避難訓練に参加していないという問題点も浮き彫りとなりました。そこで、若い人が楽しみながら訓練できる、世界一楽しい防災キャンプというものを企画するに至りました。

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しかし、ご存知の通り2011年3月11日に地震が起こり、一気に災害に対する意識が高まりました。そうして1年ほどプロジェクトは中断していたのですが、1年後の2012年の春に、やはり東京での防災対策がまだまだ足りていないということと、当時お声がけしていた人たちから是非やって欲しいという声をいただき、一緒に取り組んでくれるメンバーとも出会い、プロジェクトを再会するに至りました。

■プロジェクトの目的・目標

そして、2012年、2013年の秋に、代々木公園で30名規模のキャンプを実施し、トライ&エラーをしながら実績を積んできました。また、被災地でもある仙台でのキャンプ実施などを経て、2014年のSHIBUYA CAMPからは、参加人数を増やしていく事にしました。

目標は20万人の被災訓練です。なぜなら、代々木公園と明治神宮一帯は、避難キャパシティーが20万人と設定されているからです。しかし、現状20万人が集まったら必ず混乱が起こるでしょう。本番を迎える前にその状況をみんなで体験し、どんな状態になるのか、自分は生き残ることができるのか、ということを考える機会になればと思っています。

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もちろん、当初のコンセプトにあるように、楽しく。2020年までに代々木公園がテントで埋まる光景を実現し、多くの東京の若者が楽しみながら訓練に取り組む姿を国内外に発信することが目標です。

■SHIBUYA CAMP 2014概
・実施日時:2014年11月22日(土)13時〜23日(日)朝8時
・参加資格:18歳以上(未成年は保護者の同意書が必要)
・参加費:7200円(小テント1張り2名様まで参加可能です。)
・定員:100名(予定)

※諸注意
①訓練中は、運営スタッフ、講師に従ってください。
②代々木公園は公共の場ですので、騒音を出す、ゴミを残すなどの公園及び近隣の迷惑になることはおこなわないでください。
③CAMP中における事故・怪我・トラブル等はすべて自己責任となります。

現在、クラウドファンディングサービス「Makuake」で「代々木公園に泊まろう!世界初の被災訓練、SHIBUYACAMP2014」(リンク:https://www.makuake.com/project/prj72/)を実施中です。是非プロジェクトに興味持ってくださった方の暖かいご支援おまちしております。

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