NPO法人砂浜美術館は2月7日から、「漂流物展」を東京都千代田区で開催する。漂流物展は、海から流れ着いた漂流物を作品ととらえる展覧会。一つ一つの漂流物には、流される前の土地で誰かに使われてきたストーリーとロマンがあり、お客さんはそれを自由に想像して楽しむことができる。(早稲田大学高野ゼミ支局 吉岡遥菜・早稲田大学文化構想学部2年)
砂浜美術館は高知県黒潮町を拠点に、4km続く砂浜を美術館になぞらえ、人と自然とのつきあい方を考えるきっかけをつくる、ユニークなアート展を開催している。毎年ゴールデンウィークに開催されるTシャツアート展は、砂浜でひらひらする千枚のTシャツを一目見ようと全国から多くの人が訪れる。
今回は、そんな砂浜美術館のアート展の一つ、漂流物展が東京で初開催される。今回の展示は、武蔵野美術大学基礎デザイン学科 在学生・OB有志メンバーとのコラボ企画となっている。
「漂流物が、海からのおくりものだとすれば・・・
雄大な砂浜美術館を想うとき、 心に浮かんできたのは、とにかくおおきな空、海、浜でした。 ただただ偉大なものに触れてしまったという実感。 そのとき、おおきくて偉大な海からのおくりものを 展示するのだなと、改めて気づかされました。漂流物にふれることで面白さを知ってもらい、 その先のことを考えたり感じることのできるように、 「認知」、そしてその先の「プラスα」まで 辿りついてもらえればいいなと思っています。この漂流物展が、つぎの海、浜への招待状となるように、 海からのおくりものを、あなたにもおくり届けたいです」と、制作メンバーは語る。
発想を転換させ、一人一人の感性を生かすことで、今まで価値を持たなかった「ゴミ」が作品として生まれ変わる。漂流物展は、自分の見方を変えるだけで目の前の世界は変わるのだということを教えてくれるだろう。
とき:2015年2月7日(土)~9日(月)
ところ:3331 Arts Chiyoda (1F コミュニティスペース)
時間:11:00 – 19:30 (最終入場19:00)
入場料:無料
主催:特定非営利活動法人 NPO砂浜美術館
協力:武蔵野美術大学基礎デザイン学科 在学生及びOG・OB有志
後援:漂着物学会