この仕組みで、製品づくりのすべての過程で、環境負荷の低減に努めてきた。1989年には、民間企業としては初めて、バルディーズ原則(現在のCERES原則)に賛同した。同原則は、企業が環境問題における対応を取り決めたガイドラインのことだ。

地球環境を守りながら行うサステナブルな経営は多岐にわたる。たとえば、同社では化粧品会社として初めて、100%風力発電で製品の生産を実現した。これにより、2006~2008年にかけては、80%ものエネルギーの削減を達成した。

2007年からは、製品のパッケージには、再生プラスチックからつくった樹脂を平均で80%使っている。このことで、年間で300トン分の材料を使わずに済んでいる。

同社は2000年から、オーガニック認定成分への転換を推進してきた。現在、エッセンシャルオイルでは94%が、植物原料では90%が認定を受けている。同社が考えるオーガニックの基準は、米国農務省のNOP(National Organic Program)や英国の有機認証機関「ソイルアソシエーション」など正規の第3者機関の認定を受けたものとしている。

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