同プログラムは今年で4回目。毎年、ブルーフォートーホクが福島の児童養護施設に呼びかけ、40人ほどが参加している。キッザニア東京で職業体験をしたあとは、ボランティアも参加してのミニ運動会で一日を楽しむ。
企画運営は、ブルーフォートーホクのスタッフと100人弱のボランティアが行う。福島からの交通費やキッザニア東京のチケット代などは企業からの寄付でなりたっている。伊藤忠商事は、次世代育成のCSR活動として、昨年に引き続き寄付を行った。寄付額は、1,125,128円。同社は今年3月、復興支援のため社員に募金を募り、その金額に会社からのマッチングを加えた。
今回参加したのは、森の風学園(福島県玉川村)や白河学園(福島県白河市)ら4施設から42人の小学生たち。
児童養護施設に来る子どもたちの多くは、親から虐待やネグレクトを受けているという。そのため、大人に対して、抵抗を感じている子どもは少なくない。今回のプログラムでは、職業体験をするだけでなく、大人との交流も目的の一つだ。
今回集まったボランティア数は、平日にもかかわらず100人弱。参加した子どもたち一人ひとりに、アテンド役として着いた。子どもたちはキッザニア東京そして、ミニ運動会と一日を、初対面の大人と一緒に過ごす。徐々に大人に慣れさせていく考えだ。
ボランティアとして今回で3回目の参加となる49歳のIT系企業に勤める会社員の男性は、有給休暇を取ってきた。男性は小学生の子どもを持つ親であり、「(自分の子どもと)同い年くらいなので、何か力になりたい。参加するごとに、子どもたちとうまく交流できるようになっていくことがうれしい」と話した。