結婚式でダンス
家まで送ってくれるかと思いきや、家の近くまで来てルートが変更。町を出て幹線道路に行き、更に左折して道なき道へ。深夜、真っ暗なオリーブ畑を走る車。めっちゃ怖い。誘拐？という不安を拭い去る家の明かりが見えてきた。なんだ、この人の家か･････と思ったらおじさま達の遊び場らしい。
庭でアルギーレ（水タバコ）を吸うおじさん達に挨拶をしてから、室内に入るとポーカーをやっている。よく「海外の犯罪情報」であるカードゲーム詐欺かと疑ったが、「見ておくだけでいいよ」と言って、僕をほったらかしにして約2時間、変則的なポーカーに興じる。麻雀の要素があるのか、3枚ごとに役があるらしいが、ルールを理解しようと凝視するも、まったくわからないまま夜１時になり、ゲームをすることなく帰宅した。
ある日。カウンターパートでもあるディナが、仕事の終わった帰り道、僕らを家へと誘ってくれる。何回も。会うたびに新しい家族に出会う。親戚がすぐ近くに住んでいるからだ。子どもにウケがいい僕は、小さな子ども達に囲まれる。
ある帰り道、ディナの兄が車で送ってくれた。ついでにスークの近くにある酒が買える店も紹介してくれた。ムスリムながら、彼もビールを飲む。但し、厳格な父の前では飲めないので車で呑むらしい。ディナも、父の前ではタバコを吸わないようにしていた。どこの世界も変わらない、と苦笑したくなる。
