社会イノベーター公志園は、高校野球の「熱闘・甲子園」から連想されている。球児が地元の支援者、監督やコーチに支えられ、観衆の声援に背中を押されながら、成長を遂げていくように、新しい経済社会や価値観の実現に向け、挑戦を続ける社会イノベーターを支援していく。その集大成が11月3日に開催される「結晶大会」だ。
■「挑戦と失敗が許容される社会に」
出場者の一人、NPO法人Homedoor(ホームドア/大阪市)の川口加奈理事長は、14歳から炊き出しの手伝いに参加するなど、ホームレス問題に取り組んできた。2010年には19歳でNPOを設立。大阪が抱えるホームレス・放置自転車の2大問題を解決するために、シェアサイクル「ハブチャリ」などを展開し、ホームレスや生活保護受給者の自立支援と雇用創出を目指している。
川口さんは「Googleインパクトチャレンジ」のグランプリに選ばれ、5000万円の支援を受けるなど、注目を集める社会起業家の一人でもある。