「次の10年で何ができるのか」「路上を取り巻く課題を解決するには何が必要なのか」――。5人の伴走者とともに、自分自身とホームレス問題に改めて向き合ったとき、当事者の問題だけにするのではなく、より多くの人に「誰でもなり得ること」として自分事化してもらうことの重要性を認識したという。

川口さんは「どんだけ失敗しても、ホームレスにならずに済む社会が作れたとき、日本は、挑戦がより生まれやすい社会になるのではないか」とコメントしている。

■大企業の経営陣、起業家ら73人が伴走支援

公志園プログラムの最大の特徴は、伴走者の存在にある。一人の出場者に対し、4~5人の伴走者、学生伴走者が1人付く。伴走者は、小城武彦・日本人材機構社長、柏木斉・リクルートホールディングス前社長、山本美樹夫・A.T.カーニープリンシパルなど、経営のプロフェショナルから起業家、NPOの代表など多岐にわたる。

彼らの支援を受けて、社会イノベーターはどのように成長したのか。その変化や社会イノベーターの「志」に触れられるのが結晶大会だ。

「熟年の星」ともいわれる認定NPO法人アジア教育友好協会の谷川洋理事長。アジアの山岳少数民族のための学校建設などに取り組む

「熟年の星」ともいわれる認定NPO法人アジア教育友好協会の谷川洋理事長。アジアの山岳少数民族のための学校建設などに取り組む

会場の定員は1100人で資料代は一般2500円(当日4000円)、学生1500円(当日3000円)。申し込みは、「第4回 社会イノベーター公志園結晶大会」の公式サイトまで。

<全国から集う17人の社会イノベーターたち(敬称略)>

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